前半の「もっと楽しく」の
「楽しく」は、次の論語から採っています。
『之を知る者は之を好む者に如かず。
之を好む者は之を楽しむ者に如かず。』
ある物事を知っているという人よりも、好きだという人の方が勝っています。
さらに、それを楽しんでいる人は何者にも勝ります。
どんなことであれ、楽しんで集中しているときには、
アルファ波が出ている状態にあるといわれています。
難しいことは抜きにして、楽しいって素敵なことだと思います。
後半の「そしてやさしく」の、
「やさしく」には二つの意味が隠されています。
『易しく』と、『優しく』です。
私たちは、いろいろなシステムを構築しています。
物事の本質は、とても単純なものだと思います。
いかに単純で、『易しく』扱えるシステムを構築するかが、
システム構築の基本です。
「人は、強くなければ生きていけない。
優しくなければ生きている価値がない。」
これは、レイモンド・チャンドラーの言葉です。
毎日厳しい環境のなかで生き抜いていく為には強さが必要です。
しかし、人間として生きていく本質的な意義を考えるとき、
他者(他人はもとより、自然や環境等全てのもの)に対して
優しい心を持ち続けたいという思いを『優しく』に込めています。